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2012年6月1日金曜日

エジプトの石油施設でタンク爆発・火災

 今回は、2012年4月14日、エジプトのスエズ市にあるエジプト石油公社系列のエル・ナスル石油の製油所でタンクが爆発し、その後火災が拡大し、3日後にも爆発があった事故を紹介します。この事故では、死者2名、負傷者24名以上の被災者が出たほか、地元の学校や住民が避難する大きな事態になりました。


後記; 数年前に読んだ本ですが、最後の文章が印象に残り続けています。
 「もし、これから先、日本がゼロ成長を生きなければならないとすれば、それは世界の静かな中心になるためなのではあるまいか、と」
 これは、沢木耕太郎著の「危機の宰相」という池田首相とそれを支えた下村治氏のことを書いたノンフィクション小説の最終章の言葉です。
 最近、すでに高度成長時代は終わっているのもかかわらず、政治家が海外に行くと、大きなことを言ってしまう傾向がありますが、その度にこの「世界の静かな中心」という言葉を思い浮かべます。
 この言葉について沢木氏はつぎのように語っています。
 「下村の『高度成長論』が日本の勃興期を声高らかに宣言するものだったら、下村の『ゼロ成長論』は日本という国が成熟へ向かうべき時期が来たことを危機感を持って主張するものだった。下村の『ゼロ』はその内部に激しさを秘めた数字だった」
 この本を読んだときは、東日本大震災や東京電力福島原子力発電所の事故前でしたが、現在の脱原発や節電の必要な状況になったとき、危機感をもった「世界の静かな中心」という言葉が理解できると実感します。そして、日本人は「世界の静かな中心」として生きていくことができると思います。








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